家庭医学館 「爪甲剥離症」の解説
そうこうはくりしょう【爪甲剥離症 Onycholysis】
爪甲(そうこう)(図「爪のしくみ」)が先端で爪床(そうしょう)から剥離(はくり)している状態です。剥離した部分は白く見え、根元にむかって広がっています。多くは、洗剤などの化学物質の刺激や外傷、カンジダ感染によっておこります。また、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)の症状の1つとしておこることもあります。まれには、全身的な病気や薬剤によることもあります。
[治療]
カンジダ感染による場合は、抗カンジダ剤を、その他の場合は、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬を外用します。水仕事や洗髪の際は、手袋をするのがよいでしょう。全身性の病気や薬剤による場合には、それぞれに応じた治療を行ないます。