爪立(読み)つまだつ

精選版 日本国語大辞典 「爪立」の意味・読み・例文・類語

つま‐だ・つ【爪立】

[1] 〘自タ五(四)〙 足のつまさきで立つ。つまさきだつ。
書紀(720)景行四〇年是歳(熱田本訓)「是を以て朝夕進退(さまよ)ひて、還る日を佇(ツマダチ)て待(ま)つ」
[2] 〘他タ下二〙 ⇒つまだてる(爪立)

つま‐だち【爪立】

〘名〙 足のつまさきで立つこと。せいいっぱいのびあがること。つまだて。つまさきだち。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉一七「そこらの柱に遊んでゐる釘を、手拭はしをかぶせて、爪立(ツマダチ)をしてがくがくと抜き取って下さる」

つま‐だて【爪立】

※続俳諧師(1909)〈高浜虚子五一踏台に上って更に爪立(ツマダ)てをして」

つま‐だ・てる【爪立】

〘他タ下一〙 つまだ・つ 〘他タ下二〙 かかとをあげてつまさきで立つようにする。
散木奇歌集(1128頃)雑上「明けくれは身をつまたてて世中をきこのはしてもすぐしつるかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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