そこら(読み)ソコラ

デジタル大辞泉 「そこら」の意味・読み・例文・類語

そこ‐ら

[副]
多く。たくさん。
「―の年ごろ、―のこがね賜ひて」〈竹取
たいへん。非常に。
「御送りの人ども、寺々の念仏の僧など、―広き野に所もなし」〈・葵〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そこら」の意味・読み・例文・類語

そこ‐ら

  1. 〘 副詞 〙
  2. 分量や数の多いさまを表わす語。たくさん。多く。大勢。あまた。
    1. [初出の実例]「それが玉を取らんとて、そこらの人々の害せられんとしけり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 程度のはなはだしいさまを表わす語。たいそう。非常に。きわめて。
    1. [初出の実例]「京にてこそ、所えぬやうなりけれ、そこら遙かにいかめしう、しめて造れる様」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android