爪縒る(読み)ツマヨル

デジタル大辞泉 「爪縒る」の意味・読み・例文・類語

つま‐よ・る【爪×縒る】

[動ラ四]矢を指先にのせ、もう一方の手の指先で回しながら矢柄やがらや羽・やじりなどのぐあいを調べる。
「簾の内に、矢を―・る音のするが」〈宇治拾遺・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「爪縒る」の意味・読み・例文・類語

つま‐よ・る【爪縒】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 矢を左手の指先にのせ、右手の指先で繰り回しながら、矢柄矢羽・鏃(やじり)などの曲直や、具合をしらべみる。つまやる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「簾の内に、矢をつまよる音のするが」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android