曲直(読み)キョクチョク

デジタル大辞泉 「曲直」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ちょく【曲直】

形や線が曲がっていることと、まっすぐなこと。
「線の―が此気合の幾分を表現して」〈漱石草枕
不正なことと正しいこと。正邪。「理非曲直をただす」
[類語](2是非正否当否可否可不可適否良否理非正邪善悪優劣よしあし

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精選版 日本国語大辞典 「曲直」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ちょく【曲直】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 形や線が曲がっていることと、まっすぐなこと。また、そのようなもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「線の曲直が此気合の幾分を表現して」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉六)
    2. [その他の文献]〔礼記‐経解〕
  3. 不正なことと正しいこと。まちがいと正しさ。→理非曲直
    1. [初出の実例]「与之参国政是非治曲直」(出典:済北集(1346頃か)一五・李斯論)
    2. 「対合せて見て、其曲直の所を考へ見れば」(出典:政談(1727頃)二)
    3. [その他の文献]〔史記‐李斯伝〕

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普及版 字通 「曲直」の読み・字形・画数・意味

【曲直】きよくちよく

正邪。善悪。秦・李斯〔書を秦の始皇に上(たてまつ)る〕今、人を取るときは則ち然らず。可否を問はず、曲直を論ぜず、秦を非(そし)るは去り、客爲(た)るふ。~侯を制する以のに非ざるなり。

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