改訂新版 世界大百科事典 「片山津」の意味・わかりやすい解説 片山津[温泉] (かたやまづ) 石川県南部,加賀市の温泉。柴山潟(しばやまがた)南岸にある。柴山潟の水中に温泉が湧くことは江戸時代初期から知られていたが,1877年埋立てによって温泉街がつくられた。柴山潟の水郷景観や白山の眺望がよく,付近に源平合戦の篠原古戦場,斎藤実盛の首洗池などがあって観光にすぐれ,高層ホテルが立ち並ぶ北陸随一の歓楽街に発展した。含塩化土類食塩泉,73℃。JR北陸本線加賀温泉駅からバス10分と交通も便利で,舟遊びや釣り,狩猟なども楽しめる。なお2008年同駅からのバス路線は廃止。7月20~22日の湯の祭では源平太鼓や芸妓総出の道中練りなどが演じられる。執筆者:谷沢 明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「片山津」の意味・わかりやすい解説 片山津[温泉]【かたやまづ】 石川県加賀市にある加賀温泉郷の一つ。含塩化土類食塩泉。73℃。1653年大聖寺藩主前田氏が発見したとされ,当初泉源が柴山潟にあったが,1823年に水と湯の分離に成功したという。柴山潟南岸に温泉街が発達,水郷風景にすぐれ,舟遊び,猟にも適する。付近に篠原古戦場,篠原キンメイチク(天然記念物)がある。北陸本線動橋(いぶりはし)駅,加賀温泉駅からバスが通じる。→関連項目加賀[市]|柴山潟 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by