片鉾村(読み)かたほこむら

日本歴史地名大系 「片鉾村」の解説

片鉾村
かたほこむら

[現在地名]枚方市片鉾本かたほこほん町・片鉾東かたほこひがし町・北片鉾きたかたほこ町・上野うえの三丁目・交北こうほく一―二丁目

交野かたの郡に属し、丘陵地に位置する。村の北端穂谷ほたに川が西に流れる。西は小倉おぐら村。延暦四年(七八五)桓武天皇によって郊祀壇が築かれた「交野柏原」(「続日本紀」同年一一月一〇日条)は当地といわれる(河内志)。村名は、その郊祀の祭具として用いられた片鉾によるとする説(大阪府全志)、産土神が山城石清水いわしみず八幡宮から勧請されたため、同宮の祭礼のとき御鉾一本の神役を勤めたことによるとする説(「八幡宮縁起」山中家文書)などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android