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片鬢剃 かたびんぞり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

片鬢剃
かたびんぞり

鎌倉幕府法以降に認められた片側の髪を剃り落す肉刑の一種。『類聚三代格』に収められている貞観8 (866) 年の格には,「こん」なる刑がみえるが,それはこの刑の前身と考えられる。『御成敗式目』においては,道路において女を捕えて乱暴する罪などに,郎従以下の刑として,それが科されることになっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

かたびんぞり【片鬢剃】

中世・近世初期に,庶民・郎従などに科した,鬢(頭の左右の側面の髪)の片側をそる剃髪刑入墨刑などとともに犯罪者を一般の人々と区別し,犯罪予防に役立たせる刑とされているが,本来は,犯罪者を不吉な外貌,いわゆる〈異形(いぎよう)〉にすることを目的とした刑罰であった。中国古代では髡(こん)刑という剃髪刑がもちいられていたが,日本の律令国家は,例外的にこれをもちいたほかは髡刑を継承しなかった。片鬢剃が登場するのは,《御成敗式目》の刑罰としてであり,〈辻女捕(つじめとり)〉を犯した郎従以下のものにこの刑が科せられた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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