牛の車(読み)ウシノクルマ

デジタル大辞泉 「牛の車」の意味・読み・例文・類語

うし‐の‐くるま【牛の車】

仏語大乗の教えのたとえ。三車の一で、小乗の教えを羊や鹿しかの車というのに対する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牛の車」の意味・読み・例文・類語

うし【牛】 の 車(くるま)

  1. うしぐるま(牛車)
    1. [初出の実例]「わがすみかおなじ思ひのいへとてや牛の車にのらでかへすは」(出典:教長集(1178‐80頃))
  2. 法華経譬喩品(ほけきょうひゆほん)に説く、一大車(=大白牛車(だいびゃくごしゃ))のこと。小乗の教えを羊や鹿の車というのに対して、大乗の妙法にたとえる。
    1. [初出の実例]「世の中に牛の車のなかりせば思ひの家をいかでいでまし〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)哀傷・一三三一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android