( 1 )今日では小乗を南伝仏教、大乗を北伝仏教と言う。小乗(南伝)は歴史的には紀元前三世紀に成立した上座部と、同じく二世紀中頃の説一切有部があり、共にインドで生まれている。前者はスリランカや東南アジアに伝わり、後者は大乗と共に中国、日本に伝わった。
( 2 )日本では奈良時代の「成実論」、「倶舎論」、律、法相宗(「解深密経」「成唯識論」による。興福寺、薬師寺、法隆寺、清水寺がこの宗による)に見られる。挙例の「続日本紀」はこれである。
( 3 )平安時代に入って「観智院本三宝絵」の「比叡の懺法」の例は伝教大師最澄が大乗を主張し小乗を排した例である。以後日本では大乗が主流になる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…《般若経》《法華経》《華厳経》《阿弥陀経》などの経典群である。これらの経典のなかで,彼らは自らの新しい仏教運動を,〈あらゆる人々の救いをめざす大きな乗り物〉という意味をこめて〈大乗〉(マハーヤーナMahāyāna)と称し,従来の旧仏教を〈限られた出家者だけの小さな乗物〉という意味で〈小乗〉(ヒーナヤーナHīnayāna)と貶称した。注目すべきは,〈この経典の四行詩でも,受持・読誦(どくじゆ)・解説(げせつ)し,さらに書写すれば非常な功徳がある〉という旧仏典には見られなかった〈経典崇拝〉を強く打ち出していることである。…
※「小乗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加