大白牛車(読み)ダイビャクゴシャ

デジタル大辞泉 「大白牛車」の意味・読み・例文・類語

だいびゃく‐ごしゃ【大白牛車】

大白牛の引く車。「法華経譬喩品ひゆぼんに説く三車または四車の一。仏乗または菩薩乗にたとえる。だいびゃくぎっしゃ。

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精選版 日本国語大辞典 「大白牛車」の意味・読み・例文・類語

だいびゃく‐ごしゃ【大白牛車】

  1. 〘 名詞 〙 「法華経‐譬喩品」に説く三車一車のたとえに出るもので、法相宗天台宗解釈に違いがある。法相では、羊・鹿・牛の三車の一つとし、声聞乗羊車縁覚乗鹿車に対して菩薩乗にたとえたとする。天台では、三車とはまったく別の車で仏乗にたとえたとするが、この説が一般に用いられる。
    1. [初出の実例]「大白牛車を得むが為に、願を発し、仏を造り」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
    2. [その他の文献]〔決権実論〕

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