牛脚油(読み)ぎゅうきゃくゆ

精選版 日本国語大辞典 「牛脚油」の意味・読み・例文・類語

ぎゅうきゃく‐ゆギウキャク‥【牛脚油】

  1. 〘 名詞 〙 ウシの脚の肉を水と共に煮て作られる脂肪油。冷却してできた固体脂を除去した高級品は、時計タイプライターなどの精密機器の減摩油に、また、普通品は皮革の仕上げに用いられる。

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関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「牛脚油」の意味・わかりやすい解説

牛脚油
ぎゅうきゃくゆ
beef foot oil; trotter oil

家畜の脚の脂肉と骨から得られる油。凝固点-4~4℃の黄色液体。脂肪酸組成はオレイン酸主成分パルミチン酸,ヘキサデセン酸など。潤滑油,保革油などとして用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の牛脚油の言及

【骨油】より

…骨油は減摩用,製革用として用いられ,とくに遊離脂肪酸を含まないものか,ごくわずか含んでいるものは,凝固点が低く,良質の減摩油となる。このほか牛脚の脂肉から煮取法により得られる牛脚油は骨油と同様に用いられる。骨油の物理的性質は原料,低温圧搾条件などにより異なるが,牛骨油の性質の一例は次のとおりである。…

※「牛脚油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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