牛若(読み)うしわか

精選版 日本国語大辞典 「牛若」の意味・読み・例文・類語

うしわか【牛若】

歌舞伎所作事。大薩摩。二世杵屋作十郎作曲。五節句五変化舞踊「大和い手向五字(やまとがなたむけのいつもじ)」の一つ。文政六年(一八二三江戸森田座初演。牛若丸鞍馬山僧正坊から兵法伝授の一巻を授かるというもの。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「牛若」の解説

牛若
(通称)
うしわか

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
重陽菊花傘
初演
文政6.3(江戸・森田座)

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世界大百科事典(旧版)内の牛若の言及

【浄瑠璃物語】より

…別称《十二段草子》《浄瑠璃十二段》《浄瑠璃姫物語》など。金売吉次に従って奥州へ下る途中の牛若が矢作(やはぎ)の宿(現,岡崎市)の長者の娘浄瑠璃姫と結ばれる恋物語で,2人のみやびな恋の口説や牛若を蘇生させる姫の献身が好まれて,広く流布した作品。幾系統もの本文があり,また,伝本には絵巻物,奈良絵本,写本,刊本などがある。…

【橋弁慶】より

…ある日弁慶は従者(ツレ)から,最近五条橋にふしぎな少年が現れて人を斬るといううわさを聞き,退治に出かける。少年というのは牛若(子方)で,母の言いつけで明日は鞍馬寺に入る手はずなので,今夜がなごりだからと五条橋に出かける。すると物々しい姿の弁慶が大薙刀(おおなぎなた)をかついで現れたので,牛若はいたずらっぽく弁慶にからむ。…

【源義経】より

…母は九条院の雑仕女(ぞうしめ)常盤(ときわ)。幼名牛若,九郎と称す。平治の乱(1159)で父義朝が敗死したのち母および2人の兄今若(のちの阿野全成(ぜんじよう)),乙若(のちの円成(えんじよう))とともに平氏に捕らえられたが,当歳の幼児であったため助けられて鞍馬寺に入れられた。…

※「牛若」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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