牛込若宮町(読み)うしごめわかみやちよう

日本歴史地名大系 「牛込若宮町」の解説

牛込若宮町
うしごめわかみやちよう

[現在地名]新宿区若宮町わかみやちよう

里俗に牛込御徒うしごめおかち町とよばれた徒組大縄地の東方に位置し、外堀端から北西に上るしん坂の通りと、この通りから北東に折れてあな八幡御旅所前に出る通りに沿った拝領町屋。東は武家屋敷、西は近江三上藩遠藤氏の下屋敷など、南も武家屋敷、北は旗本高木家屋敷など。町内は田舎間で、新坂の通りの東側が南北一三間余、東西三四間、通りの西側が南北間口一九間余、東西裏行二〇間余、総坪数は八四四坪余。文政一〇年(一八二七)の家数は六七、うち家持六・家主四・店借五七。町名南方に鎮座する牛込若宮八幡宮(現神楽坂若宮八幡神宮)鎮守であることに由来。拝領人で最も古い由緒をもつ者は、寛永九年(一六三二)に田舎間で間口八間余・裏行二〇間(坪数二〇六坪余)の屋敷を拝領した御家人大塚大作で、寛文八年(一六六八)には御家人速水左太夫が、享保期(一七一六―三六)には御家人富沢林蔵・大沢甚五右衛門・三田村金八郎らが拝領しているが、いずれもそれ以前の拝領人は不明である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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