牢払い(読み)ロウバライ

デジタル大辞泉 「牢払い」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ばらい〔ラウばらひ〕【×牢払い】

江戸時代牢内囚人を一時的に解放したこと。将軍家法事の際に諸国の軽罪囚の赦免や、江戸小伝馬町大牢出火近火のときに期限付きで行われた。

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精選版 日本国語大辞典 「牢払い」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ばらいラウばらひ【牢払・籠ロウ払】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、牢内の囚人を解放すること。将軍家の法事などに際し、諸国の軽罪囚の赦免が行なわれたほか、江戸小伝馬町の大牢で、出火あるいは近火の時に、三日間の日限付きで囚人を解放した。
    1. [初出の実例]「籠(ロウ)払ひそれらが命拾ひもの〈正友〉 角のはへてや来る伝馬町〈卜尺〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)下)

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