牧堰門池用水(読み)まきぜきかどいけようすい

日本歴史地名大系 「牧堰門池用水」の解説

牧堰門池用水
まきぜきかどいけようすい

初めに黄瀬きせ川の水を堰止める牧堰が創設され、その後門池を修築して補助用水とした農業用水で、黄瀬川西岸の流域一五ヵ村を灌漑した。牧堰は慶長七年(一六〇二)当時の沼津藩主大久保忠佐の命により下小林しもこばやし村の地先に築堤された。同年の割付書(飯田家文書)によれば長さ三九間の堰の工事を小林村など八ヵ村に分担させており、当初は八ヵ村の用水として出発したと思われる。その後牧堰の用水が不足したため、正保二年(一六四五)門池を拡張して補助貯水池とし(→門池、ここに牧堰門池用水が成立する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android