日本歴史地名大系 「門池」の解説 門池かどいけ 静岡県:沼津市旧駿東郡地区上小林村門池近世前期に上小林(かみこばやし)村と岡一色(おかいつしき)村にまたがって築堤された灌漑用貯水池。現在の門池に北接する三明寺(さんみようじ)経塚から出土した建久七年(一一九六)一〇月四日の年紀がある経筒の銘に「上津池」とみえる。渡戸(わたど)川・芹沢(せりざわ)川の遊水池であるこの上津池が当池の前身であったと考えられる。上津は元来は「かみと」(あるいは「かみど」)とよみ、「かんど」「かど」と変化したとも推定できる。この上津池は大岡(おおおか)牧における理想的な馬の水飲場であり、さらに牧の核たる牧田への灌漑池としても重要であったと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by