物物(読み)ものもの

精選版 日本国語大辞典 「物物」の意味・読み・例文・類語

もの‐もの【物物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. それぞれのもの。
    1. [初出の実例]「修むる所の善業、物々(モノモノ)美麗にして薬師菩薩の影向に足れり」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  3. それぞれ、ものには適不適があること。
    1. [初出の実例]「ものもので・馬に黒木は見とむ無い」(出典:雑俳・卯の花かつら(1711))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「物物」の読み・字形・画数・意味

【物物】ぶつぶつ

それぞれの物。〔左伝、昭二十九年〕夫(そ)れ物は物ごとに其の官り、官ごとに其の方を修む。夕之れを思ひ、一日を失へば、則ち死之れにび、官を失ふものは(は)まず。

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