精選版 日本国語大辞典 「物物」の意味・読み・例文・類語
ものもの‐し・い【物物】
〘形口〙 ものものし 〘形シク〙
① おごそかである。堂々としている。立派である。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「宮は、〈略〉ものものしき顔してゐ給へり」
② 大げさで気にくわない。ぎょうぎょうしい。こしゃくである。
③ 物事への対応が大げさでおもおもしい。
[語誌](1)類義語「ことごとし」との差異については、「ことごとし」が美的でない、好ましくないものを指すことが多いのに対し、「ものものし」は、美的な、良いものを指す。
(2)①の意で中世期に、武士が強そうに武装したさまをいうようになると、それを見て大げさだと感じるところから②の意が生じたと思われる。
(2)①の意で中世期に、武士が強そうに武装したさまをいうようになると、それを見て大げさだと感じるところから②の意が生じたと思われる。
ものものし‐げ
〘形動〙
ものものし‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報