物見山経塚(読み)ものみやまきようづか

日本歴史地名大系 「物見山経塚」の解説

物見山経塚
ものみやまきようづか

[現在地名]山陽町大字郡 物見山

厚狭盆地の東縁に連なる老年山地の一孤立丘、ものみ(七一・八メートル)山頂にある平安時代末期の経塚で、盆地南部の低地帯を隔ててどうえき長光寺山ちようこうじやま経塚を望見することができる。昭和四〇年(一九六五)経筒鉄刀などが発見され、同五二年発掘調査を行い、これらが再埋置品であることが確認された。当初丘頂部に造営されていたものが、江戸時代末、第二次征長の役(四境戦争)後に建立された招魂社の整地の際取り除けられ、再埋置されたのである。

出土品は、経筒・経外筒・紙本写経文および鉄刀で、経筒は印籠式にかぶせる蓋のつまみ部に、蓋とは別に鋳造した多宝塔が鋳付けられた高さ三一センチ、外径五・二センチ、厚さ〇・一五センチの薄手細身の鋳銅製である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 腐食 両面 先端

防府市歴史用語集 「物見山経塚」の解説

物見山経塚

 厚狭郡山陽町にある平安時代後半の経塚[きょうづか]です。1965年(昭和40年)に見つかりました。経筒のふたは井上山経塚[いのうえやまきょうづか]のものに形が似ており、宝塔[ほうとう]の形をしたつまみがついています。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

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