物部影媛 もののべの-かげひめ
「日本書紀」にみえる女性。
物部麤鹿火(あらかひ)の娘。仁賢(にんけん)天皇11年,小泊瀬稚鷦鷯尊(おはつせのわかさざきのみこと)(武烈天皇)に求婚され海柘榴市(つばきいち)(奈良県桜井市金屋(かなや))であう約束をする。市で尊にあったとき平群鮪(へぐりの-しび)とちぎっていたことを知られ,鮪は乃楽(なら)山で大伴金村(おおともの-かなむら)に殺され,影媛は悲しみの歌をのこしたという。
【格言など】あをによし乃楽(なら)の谷(はさま)に鹿(しし)じもの水漬(みづ)く辺隠(へごも)り水灌(みなそそ)く鮪の若子を漁(あさ)り出(づ)な猪(い)の子(「日本書紀」)
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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