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特待生問題 とくたいせいもんだい

知恵蔵の解説

特待生問題

2007年春、高校野球における特待生の存在が問題になった。発端はプロ野球から。西武が早稲田大学野球部在籍選手に対し、将来の入団を条件とした裏金を渡していたことを発表。当該選手の高校時代の野球部長が関与していたことが明らかになる過程で、日本学生野球連盟憲章では禁じられている、授業料免除などの特典を与えられた特待生の存在が表面化。かねがね問題になっていた野球留学も、この特待生扱いと裏表の関係になったわけだが、その後の高野連の調査で全国377校、7920人の特待生の存在が明らかになった。高野連は有識者会議に検証を委ね、同会議は、条件などの一般公開、入学金と授業料に限定した免除、各学年5人に限ることを条件に、特待生を認める答申を出した。特待生問題の背景には過熱する甲子園人気と、伝統や地域格差に関係なく1県1代表にしたことによる実力差がある。

(武田薫 スポーツライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

特待生問題

日本学生野球憲章13条では「野球部員であることを理由として支給される学費などの授受」を禁じている。日本高野連が昨年実施した全国調査では、376校で憲章に違反する「特待生制度」が発覚。対象部員は7971人いた。日本高野連は昨年11月、09年度以降の野球特待生制度について容認する決定を下した。必要な条件は、(1)入学金、授業料の免除のみ。遠征費や寮費は対象とならない(2)目安は各学年5人以下(3)学業が一般生徒と同水準で、生活態度がほかの生徒の模範となる、など。

(2008-05-16 朝日新聞 朝刊 山梨全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

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