地域格差(読み)ちいきかくさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

2つ以上の地域間にみられる社会的,経済的な発展差異。単なる地域的異をさす地域性,地域分化とは異なり,発展度,発展段階の違いを意味する。これは通常産業の発達度,より具体的には民力とか1人あたり所得の地域的な差となって現れる。全国にわたって産業が均等に発展することは少く,資本主義が高度化するにつれ,かえって地域の不均衡が目立ち,格差が拡大する。その結果は,低所得地域から高所得地域への人口移動が激しくなり,過密,過疎問題が起きてくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国内外の地域間にみられる所得水準、生活水準、消費水準、福祉水準などの格差をいう。資本主義的経済発展の過程においては、経済活動の担い手は、私的所有に基づく私的な分業単位の自然発生的な競争関係に基盤を置いているので、部門間での発展に不均等が生じやすく、また資本は、生産活動に有利な地点を目ざして外部経済の優れた一定の地域に集中・集積する。これらの結果としての農工間の格差とか、資本の特定地域への集中や集積などが地域の格差を現出させている要因であるといえよう。日本においては、1960年(昭和35)に池田勇人(はやと)内閣が国民所得倍増計画を前面に掲げ、成長産業を中心とした高度経済成長政策を打ち出したことにより、それは大企業の設備投資ブームをよんで、都市地域への産業と人口のよりいっそうの集中、他方での農山村地域からの人口の流出や所得の低下などの地域格差を一段と顕在化させた。[園田恭一]

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