デジタル大辞泉
「裏金」の意味・読み・例文・類語
うら‐きん【裏金】
1 日本画で、絵絹の裏から金箔を当てたもの。裏箔。
2 裏に金箔を張った陣笠。侍大将などがかぶった。
3 江戸時代、藩札発行の際に、その兌換のために用意した金。
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うら‐きん【裏金】
〘名〙
① 江戸時代、藩札などを発行する際に、その
兌換(だかん)準備とされた金のこと。御備銀
(おそなえぎん)。備銭。
② 裏に金箔を塗ってある
陣笠。侍大将など上級武士が用いたもの。
※禁令考‐前集・第二・巻一八・文久三年(1863)八月「
端反笠を廃し陣笠を可用旨達〈略〉布衣以上、表黒裏金」
③ 日本画で、絵絹の裏から金箔をあてたもの。
裏箔。〔訂正増補新らしい
言葉の
字引(1919)〕
うら‐がね【裏金】
〘名〙
① ものの
裏面に打ちつけた鉄の薄板。特に、
雪駄(せった)の裏のかかとの部分につけるもの。また、それをつけた雪駄。尻金。
※
浄瑠璃・心中刃は氷の
朔日(1709)上「
上物のうらがね二千足とだに有ふ」
② 取引などで、こちらの思うように事を運ぶため、表に出さないで、
相手に与える金銭。
※こども(1968)〈
北杜夫〉三「その
学校へ入れるためにかなりの額の裏金を使ったのも」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報