犀川大橋(読み)さいがわおおはし

日本歴史地名大系 「犀川大橋」の解説

犀川大橋
さいがわおおはし

旧北陸街道の犀川に架かる橋。江戸時代には川南かわみなみ町の西側と町の東側を結ぶ。金剛寺由来書(貞享二年寺社由緒書上)に、慶長一二年(一六〇七)犀川一ノ橋辺で寺地拝領したことがみえ、犀川一ノ橋ともよばれたらしい。いさご橋の別名もある(金沢橋梁記)。「三壺記」の寛永八年(一六三一)の記事には中河原なかかわら町の大橋とある。「俳諧続二百韻」に松尾芭蕉の犀川橋上の吟として「あかあかと日はつれなくも秋の風」がある(金沢古蹟志)。おそらく元禄二年(一六八九)金沢へ来た時、橋上で吟じたものであろう。江戸時代を通じてたびたび架替えが行われ、明治八年(一八七五)にも架替えられている(→犀川

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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