朝日日本歴史人物事典 「犬上王」の解説
犬上王
生年:生年不詳
7世紀後半から8世紀初頭の官僚。大宝2(702)年持統上皇の葬儀の際,作殯宮司の一員で,時に従四位上。『行基年譜』によると,慶雲3(706)年7月に正四位下,翌年6月文武天皇の殯宮に供奉し,同年10月御装司。和銅1(708)年3月宮内卿に就任,伊勢大神宮に平城宮造営を報告する奉幣使となる。『懐風藻』に正四位下治部卿として詩1首を残す。
(岩本次郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報