犬上王(読み)いぬがみおう

朝日日本歴史人物事典 「犬上王」の解説

犬上王

没年:和銅2.6.28(709.8.8)
生年:生年不詳
7世紀後半から8世紀初頭の官僚。大宝2(702)年持統上皇の葬儀の際,作殯宮司の一員で,時に従四位上。『行基年譜』によると,慶雲3(706)年7月に正四位下,翌年6月文武天皇の殯宮に供奉し,同年10月御装司。和銅1(708)年3月宮内卿に就任,伊勢大神宮に平城宮造営を報告する奉幣使となる。『懐風藻』に正四位下治部卿として詩1首を残す。

(岩本次郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「犬上王」の解説

犬上王 いぬかみおう

?-709 飛鳥(あすか)時代官吏
大宝2年(702)持統上皇の喪葬に作殯宮司(もがりのみやつくるつかさ),慶雲(きょううん)4年文武(もんむ)天皇の葬儀の御装司(みよそいのつかさ)をつとめる。和銅元年宮内卿。正四位下。「懐風藻(かいふうそう)」に漢詩1首があり,治部卿としるされている。和銅2年6月28日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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