デジタル大辞泉
「慶雲」の意味・読み・例文・類語
けい‐うん【慶雲/景雲/×卿雲】
めでたいことの起こる前兆とされる雲。瑞雲。
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けい‐うん【慶雲・景雲・卿雲】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 めでたいしるしの雲。太平の世に天にあらわれる、めでたいきざし。瑞雲(ずいうん)。
- [初出の実例]「如是く奇しく異なる雲の顕はしたる所由を勘へしむるに、治部省等が奏さく、瑞書にくはしく勘ふるに、是即ち景雲にあり」(出典:続日本紀‐神護景雲元年(767)八月一六日・宣命)
- [その他の文献]〔楚辞‐七諫・謬諫〕
- [ 2 ] ( 慶雲 ) ⇒きょううん(慶雲)
きょううんキャウウン【慶雲】
- 奈良時代、文武、元明両天皇の代の年号。大宝四年(七〇四)五月一〇日、慶雲の祥瑞により改元。慶雲五年一月一一日、和銅と改元。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「慶雲」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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けいうん【慶雲】
日本の元号(年号)。飛鳥時代の704年から708年まで、文武(もんむ)天皇、元明(げんめい)天皇の代の元号。前元号は大宝(たいほう)。次元号は和銅(わどう)。704年(大宝4)5月10日改元。藤原京に慶雲(夕空に現れる瑞兆とされる雲)が現れたことから行われた(祥瑞改元)。694年(持統(じとう)天皇8)に飛鳥浄御原(きよみがはら)宮から藤原京への遷都が行われたが、慶雲年間にはこの新都も完成し、大宝年間に施行された「大宝律令」に基づく律令国家の基盤作りが進められた。706年(慶雲3)には王侯諸臣の山川藪沢の占有を禁じて、田租の法を改めるなどの政治改革が行われた。これを慶雲の改革という。また、新都(平城京)への遷都の計画立案も開始された。なお、高松塚古墳の築造が行われたのも慶雲年間とされている。707年(慶雲4)、文武天皇が25歳で崩御し、母の阿閇皇女(あべのおうじょ)が元明天皇として即位した。◇「きょううん」とも読む。
きょううん【慶雲】
出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報
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