日本歴史地名大系 「犬掛村」の解説 犬掛村いぬかけむら 千葉県:安房郡富山町犬掛村[現在地名]富山町犬掛米沢(よねざわ)村の南東に位置し、平久里(へぐり)川が流れ房総往還が通る。また同往還から当地で分岐し、北西方の吉井(よしい)村を経て岩井(いわい)川沿いの往還に合流する道や、同じく当地で分岐して北東方に進んで岩井川沿いの往還に合流する道がある。岩井川沿いの往還は東行すれば丸山(まるやま)川の上流域に達する。地名(村名)は犬懸とも書き、妙本(みようほん)寺(現鋸南町)住持日我の著した永禄二年(一五五九)一二月一〇日の「いろは字」下巻奥書に「乱居牢落之内、於浮嶋・井谷・宮谷・犬懸等、弘治丙辰草案既畢」とみえる(→宮野谷村)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by