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犬甘城(読み)いぬかいじょう

日本の城がわかる事典の解説

いぬかいじょう【犬甘城】

長野県松本市にあった平山城(ひらやまじろ)。正平年間(1346~70年)に犬甘氏により築城されたといわれるが、詳細はわかっていない。国宝の松本城から約1.5km、同市蟻ヶ崎の城山公園の西端の尾根に築かれていた。戦国時代、犬甘氏は信濃守護の小笠原氏(府中小笠原氏)に仕え、犬甘城は小笠原氏の本城の林城の支城として、その防衛線の一角を担った。1550年(天文19)、甲斐の武田晴信(武田信玄)が松本平に侵攻し、信濃守護・小笠原長時の大城(林城)、深志城、岡田城、桐原城、山家城の五ヶ城が相次いで自落。長時は北信濃の村上義清を頼って落ち延びた。その後も、犬甘城の犬甘大炊助は平瀬城とともに小笠原方として武田氏に抵抗したが、馬場信房の計略で乗っ取られたと伝えられている。その後、武田氏により廃城になったと考えられている。しかし、江戸時代後期の1843年(天保14)、松本藩主の戸田光庸により、同城跡が遊園の地として領民に開放されたといわれ、現在、城跡は城山公園として整備されている。同公園内には曲輪(くるわ)、堀切、土塁などが残っている。JR大糸線・篠ノ井線・松本電鉄線松本駅から徒歩約30分。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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