猫山古墳(読み)ねこやまこふん

日本歴史地名大系 「猫山古墳」の解説

猫山古墳
ねこやまこふん

[現在地名]山口市大字深溝 藤尾新村

山口湾頭を望む西岸藤尾ふじお山丘陵頂部に築かれた直径二四メートル、高さ三メートルの円墳。四世紀末から五世紀初めの築造。同じ丘陵上にほぼ同時期・同規模の円墳藤尾山ふじおやま古墳が並ぶ。

平成四年(一九九二)発掘調査が行われた。三段築成の盛土による墳丘の段上と裾部に壺形埴輪が配置され、葺石が顕著に認められるが、被葬者を埋葬した内部主体がないことが当古墳の大きな特徴である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android