猫谷村(読み)ねこだにむら

日本歴史地名大系 「猫谷村」の解説

猫谷村
ねこだにむら

[現在地名]八代市ひがし

竜峰りゆうほう(五一七メートル)の東麓、宮地みやじ村から水無みずなし川をさかのぼった上流の河谷に分布する山村。西に北片野川きたかたのがわ上片野川かみかたのがわ西河田にしかわた宮地などの諸村がある。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳では田方二〇石余・畠方六〇石二斗余。寛永一二年(一六三五)の御国中地侍御郡筒之御帳(「藻塩草」県立図書館蔵)によると、郡筒一四人がいた。高田手永に属し、「国誌」は河床・瀬戸石・朴ノ木・河原・坂谷などの小村を記す。「肥後の記」に「猫谷の田舎は馬も通はぬ山多くして、松求麻の枝影も見分け難し」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android