猿の看板(読み)さるのかんばん

精選版 日本国語大辞典 「猿の看板」の意味・読み・例文・類語

さる【猿】 の 看板(かんばん)

猿を看板とすること。猿を商標や看板などに用いて商売をすること。また、その店。指薬屋や楊枝屋などの看板に多かった。
咄本・新板一口ばなし(1839)濫觴「ゆびぐすり屋の本家には猿の看板がでてあると、ききました」
[補注]「男色大鑑(1687)七」に「猿に袴を着て看板出し、ゑびす橋筋に根本浮世楊枝とて、芝居若衆定紋をうちつけ置しに」という例もある。

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