猿供養寺村(読み)さるくようじむら

日本歴史地名大系 「猿供養寺村」の解説

猿供養寺村
さるくようじむら

[現在地名]板倉町猿供養寺

大熊おおくま川上流、じようヶ山山中にあり、東に山寺やまでら村、西に久々野くぐの村がある。延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳に「山寺猿供養村」とあり、高四九九石一斗余、「此所番所 但、信州境目」と記され、山寺村から当村にかけて、口留番所が置かれていた。天和三年郷帳によれば高一六七石余、うち山高二石四斗二升七合・漆高一石九斗七升。村高は慶応二年(一八六六)には二〇一石余に増加している(「寅御年貢皆済目録」明治大学刑事博物館蔵)。字名に正浄寺・法徳寺・東門・あしやりだ(阿闍梨田)・寺屋敷などがあり、山寺三千坊があったことを物語る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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