猿唐人(読み)サルトウジン

デジタル大辞泉 「猿唐人」の意味・読み・例文・類語

さる‐とうじん〔‐タウジン〕【猿唐人】

人をののしっていう語。唐変木とうへんぼく
曲者くせものの手がポカリと飛んで、礼之進の痘痕は砕けた、火の出るよう。『―め』」〈鏡花婦系図

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「猿唐人」の意味・読み・例文・類語

さる‐とうじん‥タウジン【猿唐人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「猿」も「唐人」も、人を卑しんでいうことば ) 物のわからない、または、気のきかない人間唐変木(とうへんぼく)。まぬけ。相手をののしったり、あざけったりするときに用いる語。
    1. [初出の実例]「むねっくそのわるい猿唐人(サルトウじん)じャアねへか」(出典洒落本・娼妓絹籭(1791)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android