猿唐人(読み)サルトウジン

デジタル大辞泉 「猿唐人」の意味・読み・例文・類語

さる‐とうじん〔‐タウジン〕【猿唐人】

人をののしっていう語。唐変木とうへんぼく
曲者くせものの手がポカリと飛んで、礼之進の痘痕は砕けた、火の出るよう。『―め』」〈鏡花婦系図

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精選版 日本国語大辞典 「猿唐人」の意味・読み・例文・類語

さる‐とうじん‥タウジン【猿唐人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「猿」も「唐人」も、人を卑しんでいうことば ) 物のわからない、または、気のきかない人間唐変木(とうへんぼく)。まぬけ。相手をののしったり、あざけったりするときに用いる語。
    1. [初出の実例]「むねっくそのわるい猿唐人(サルトウじん)じャアねへか」(出典洒落本・娼妓絹籭(1791)二)

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