猿田峠
さるたとうげ
現吉留と鞍手郡鞍手町永谷を結ぶ標高六四メートルのなだらかな峠。峠付近は標高一〇〇メートル前後の低い丘陵地で釣川の水源に近い。古くから直方・鞍手地方と宗像を結ぶ要路で、現在は直方市植木と赤間を結ぶ主要地方道直方―宗像線が通っている。寛永一二年(一六三五)幕府が参勤交代制度を設けた頃から長崎街道木屋瀬(現北九州市八幡西区)、当峠、赤間宿を経て(赤間街道)、唐津街道福岡・肥前唐津へ出る内宿通とよばれる街道が、福岡・唐津両藩主の参勤交代の幹線道路となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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