日本歴史地名大系 「猿跳」の解説 猿跳さるぱね 宮城県:伊具郡丸森町耕野村猿跳[現在地名]丸森町耕野宮城・福島県境で阿武隈川は急に川幅を狭めるが、福島県伊達(だて)郡梁川(やながわ)町の和田(わだ)山(三三六メートル)と丸森町耕野(こうや)の山地(最高二六三・一メートル)とが迫る峡谷一帯をいう。猿超・猿羽根とも記す。急流は岩をかみ、上流より順に梁(やな)滝・雪(ゆき)滝・甲(かぶと)滝・大坊木(おおぼうぎ)滝・猿羽根滝・野呂(のろ)滝・井戸尻(いどじり)滝と名付けられる。古くこの天険は閉じられていたため信達(しんたつ)二郡(現福島市・伊達郡)が湖となっていたところ、天智天皇の時ここを切開いたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by