獄中書簡(読み)ごくちゅうしょかん(その他表記)Captivity Epistles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「獄中書簡」の意味・わかりやすい解説

獄中書簡
ごくちゅうしょかん
Captivity Epistles

新約聖書パウロ書簡のうち,『ピリピ人への手紙』『コロサイ人への手紙』『ピレモンへの手紙』『エペソ人への手紙』の4つにはパウロが獄中で書いた事情が示されているので,これらを総称して獄中書簡という。この獄は,パウロが第3宣教旅行後エルサレムで捕えられ,61~63年頃まで拘束されていたローマ牢獄であったと一般に考えられている (使徒行伝 28・30以下) 。このほか 54~57年頃滞在していたエフェソスで書かれたとする説,ローマに送られる前のカエサレアの獄であったとする説 (使徒行伝 24,27章) があるが,いずれも決め手を欠いている。

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