獄中記(読み)ゴクチュウキ

デジタル大辞泉 「獄中記」の意味・読み・例文・類語

ごくちゅうき【獄中記】[書名]

原題、〈ラテンDe Profundisワイルド獄中手記。1905年刊。男色事件のため投獄された著者悲哀の美しさ、キリスト受難意味などを述べたもの。原題は「深き淵より」の意。

ごくちゅう‐き【獄中記】

投獄されている人が書いた手記。
[補説]書名別項。→獄中記

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精選版 日本国語大辞典 「獄中記」の意味・読み・例文・類語

ごくちゅうき【獄中記】

  1. ( 原題[ラテン語] De Profundis ) イギリスの作家ワイルドの獄中の手記。死後の一九〇五年刊。男色事件で投獄された著者が、罪を懺悔(ざんげ)し、悲哀の美しさ、キリストの受難の意味などを述べたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の獄中記の言及

【深淵より】より

…表題はラテン語で,旧約聖書の《詩篇》からとった祈禱文の一節。《獄中記》と題する邦訳もある。【小池 滋】。…

【ペリコ】より

…その後減刑され,30年までシュピールベルク監獄で過ごす。釈放後32年に《獄中記Le mie prigioni》を発表し,異民族支配下のイタリア人愛国者がおかれている悲惨な状態を全イタリア,ヨーロッパに伝えて大きな反響を引き起こす。ペリコのこの著作はオーストリアの統治に大きな打撃を与えるとともに,その後の若い世代がリソルジメント運動に大挙して参加するきっかけとなった点で,イタリア文学史でも重要な作品である。…

※「獄中記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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