basaltic magma
玄武岩の組成をもつマグマ。R.A.Daly(1914?)がその産状の普遍性と性質の均一性に注目して,これがすべての火成岩の本源マグマであると指摘し,N.L.Bowenが反応原理に基づいてその分化に関する理論的基礎を与えた。以来W.Q.Kennedyをはじめ多くの人々により,ソレアイト質・かんらん石玄武岩質・高アルミナ玄武岩質・カルクアルカリ玄武岩質・準長石含有玄武岩質など,種々の岩系を特徴づける玄武岩質マグマが識別され,特にそれらの結晶作用の経路の研究が,各地の貫入岩体などについて数多く行われた。一方,それらの成因についても多くの説が提唱され,あるマグマを本源マグマとして他を導こうと試みられた。1950年代以後は,玄武岩マグマの起原が上部マントルにおける岩石の部分溶融によると考えて,マントル条件下のマグマの発生機構の研究が,従来のマグマの進化の問題に代わって研究の中心となっている。
執筆者:山崎 正男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...