玄輝門院(読み)げんきもんいん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄輝門院」の解説

玄輝門院 げんきもんいん

1246-1329 鎌倉時代,後深草天皇の妃。
寛元4年生まれ。洞院実雄(とういん-さねお)の娘。伏見天皇,性仁(しょうにん)入道親王,永陽門院の生母正応(しょうおう)元年(1288)准三宮(じゅさんぐう)となり,院号をうけた。元徳元年8月30日死去。84歳。名は愔子(いんし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の玄輝門院の言及

【洞院家】より

…藤原氏北家閑院流の西園寺公経の男左大臣実雄(1217‐74)を始祖とする堂上公家。実雄の女のうち,佶子は亀山天皇の皇后として後宇多天皇を生んで京極院の院号を受け,愔子は後深草天皇の後宮に入って伏見天皇を生み玄輝門院の院号を受け,季子も伏見天皇の後宮に入って花園天皇を生み顕親門院の院号を受けるなど,大覚寺・持明院両皇統の国母を出したため,実雄をはじめ歴代が大臣に任ぜられる家柄となり,また実雄の男公雄が小倉家を,2代公守の男実明が正親町(おおぎまち)家を起こすなど庶流も分立し,家に多くの典籍を蓄え,博識の人も多く出た。中でも4代公賢(きんかた)は学殖もあり,《皇代暦》《歴代最要鈔》などの著作があり,《拾芥抄》もその著作といわれ,また南北朝初期の重要資料である日記《園太暦》の記主で,北朝の重鎮であった。…

※「玄輝門院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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