玉藻よし(読み)タマモヨシ

デジタル大辞泉 「玉藻よし」の意味・読み・例文・類語

たまも‐よし【玉藻よし】

[枕]《「」「」は間投助詞讃岐さぬきの海の藻をほめる意から、「讃岐」にかかる。
「―讃岐の国は」〈・二二〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「玉藻よし」の意味・読み・例文・類語

たまも‐よし【玉藻よし】

  1. ( 「よ」「し」は詠嘆助詞 ) 美しい海藻の多い地、藻の採れる国の意で、地名讚岐(さぬき)」にかかる。「あをによし」「あさもよし」などと同じ構成。
    1. [初出の実例]「玉藻吉(たまもよし) 讚岐の国は 国からか 見れども飽かぬ 神からか ここだ貴き」(出典万葉集(8C後)二・二二〇)

玉藻よしの補助注記

玉藻寄すてふ讚岐溜、屏風が浦に誕生す」(弘法大師和讚)のように、「よし」を、玉藻が「寄せる」と解した例もある。

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