王小波(読み)おうしょうは(英語表記)Wang Xiao-bo; Wang Hsiao-po

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王小波」の意味・わかりやすい解説

王小波
おうしょうは
Wang Xiao-bo; Wang Hsiao-po

[生]?
[没]淳化5(994)
中国,宋代に起った農民反乱均産一揆指導者。青城県 (四川省灌県) 出身茶商で,淳化4 (993) 年妻の弟李順とともに「均貧富」を唱えて眉州 (眉山県) に蜂起した。江原県 (四川省崇慶県) で戦死

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世界大百科事典(旧版)内の王小波の言及

【均産一揆】より

…965年(乾徳3)後蜀を滅ぼした宋朝は,四川の豊かな経済力を吸収すべく,この地方に種々の収奪を行った。絹織物や茶など特産物の売買を統制したが,993年(淳化4)茶商の王小波(?‐994)が〈均貧富〉と号して蜂起し,李順が後継者となって成都に進出して四川全域を影響下に置いた。やがて優勢な宋朝軍の前に995年(至道1),時の指導者張余が殺されて,反乱は終息した。…

【平均思想】より

…政治上の不公平に反抗する民間からの運動も,しばしば平均思想を根拠とした。ことに私有財産制の深まった唐末以後には,王仙芝や黄巣が〈平均(均平)大将軍〉と名のり,北宋の王小波が貧富の均等化を目標とするなど,民衆反乱のスローガンとなった。宋以後の国家もくりかえし〈均税〉〈均役〉などを実行して,富力と税役額の対応化につとめた。…

※「王小波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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