王臣家

山川 日本史小辞典 改訂新版 「王臣家」の解説

王臣家
おうしんけ

おもに奈良中期~平安初期の史料にみえる語。多量の私有財産を領有している皇親5世以上の王および諸臣の家を総称したもの。「富豪之輩(ふごうのやから)」と称された在地有力者と結託し,墾田・庄家(しょうけ)・山川藪沢の私的所有を拡大し,公地公民という律令制原則を解体させた。律令政府はしばしば大土地所有を禁止・制限する官符をだしたが効果なく,902年(延喜2)の荘園整理令で王臣家の大土地所有を公認した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む