最新 地学事典 「玖珂鉱山」の解説
くがこうざん
玖珂鉱山
Kuga mine
山口県玖珂郡美川町(現,岩国市)根笠にあるタングステン・銅鉱山。ホルンフェルス化した玖珂層群中のレンズ状石灰岩が交代されたスカルン鉱床で,独立した多数の鉱体からなる。鉱化をもたらした白亜紀後期花崗岩体は地下1km以下に伏在。鉱石の産状は南方の藤ヶ谷・喜和田両鉱床に類似し,石英脈の周辺に富鉱部を形成するが,主要スカルン鉱物のざくろ石・ヘデンベルグ輝石がややMnに富む特徴がある。鉱石鉱物は他に磁硫鉄鉱・黄銅鉱・閃亜鉛鉱・錫石。16世紀末発見,1911年から灰重石を採掘,94年の休山までにWO3約3,700t, Cu約5,000t, Sn約130tを産出。
執筆者:佐藤 興平
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

