珠子(読み)しゅし

精選版 日本国語大辞典 「珠子」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐し【珠子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 小さな玉。丸いちいさな玉。転じて、ひとみ
    1. [初出の実例]「対客頻逢珠子白、従師殆入薜衣緇」(出典菅家文草(900頃)二・予作詩情怨之後、再得菅著作長句二篇)
    2. [その他の文献]〔古詩‐為焦仲卿妻作〕
  3. 算盤の玉。
    1. [初出の実例]「世界は一大算盤也。人間は其の珠子也。其の一に失ふ所あれば、必らず他に得る所あり」(出典:第七日曜講壇(1906)〈徳富蘇峰〉達観論)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む