理学神道(読み)リガクシントウ

精選版 日本国語大辞典 「理学神道」の意味・読み・例文・類語

りがく‐しんとう‥シンタウ【理学神道】

  1. 〘 名詞 〙 神道説の一つ宋学理念に基づいて説を立て、仏教的要素をまじえないもの。吉川(よしかわ)神道。
    1. [初出の実例]「唯一神道 新旧の二品あり〈略〉新しき唯一は仏を除き去て、心学・理学を以て作り直したる也。天人唯一神道とも、理学神道とも云ふ是也」(出典:随筆・神道独語(1782))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の理学神道の言及

【吉川神道】より

…江戸前期の神道家吉川惟足(これたり)によって提唱された神道。惟足が萩原兼従から道統伝授された吉田神道によりながら,その儒仏神三教包摂的な思想に対し,仏教的要素を除いて,儒学とくに宋学理論の重視を説き,みずから理学神道と称した。また君臣の道としての神道を強調した。…

※「理学神道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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