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心学 しんがく Xin-xue

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心学
しんがく
Xin-xue

中国,南宋の陸象山や,明の王陽明の学問。いわゆる陸王の学 (陸王学 ) をいう場合が多い。彼らは,朱子のように経書の字句を解釈することよりも,もっぱら心のあり方に関心を集中した。また朱子は程頤の説をうけ,心を性と情に2分し,その性がであると考えたが,陸王は心全体の作用を重視し,心をそのまま理とした。

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デジタル大辞泉の解説

しん‐がく【心学】

心を修練し、その能力と主体性を重視する学問。宋の陸九淵(りくきゅうえん)や明(みん)の王陽明の学問。
江戸中期、京都の石田梅岩(いしだばいがん)が唱えた平易な実践道徳の教え。神道儒教仏教の三教を融合させ、人間の本性を説き、善を修め心を正しくすることを唱導。手島堵庵(てじまとあん)中沢道二柴田鳩翁(しばたきゅうおう)らに受け継がれて全国に広まった。石門心学(せきもんしんがく)。

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百科事典マイペディアの解説

心学【しんがく】

中国では陸九淵(象山),王守仁(陽明)の学統をひく学問。王守仁は朱熹(朱子)を批判し,陸九淵を評価して,学とは心を究極の原理とし,心内で完結すると規定し,〈心即理〉を根本的教理とした。
→関連項目鳩翁道話柴田鳩翁儒教中沢道二藤原惺窩

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防府市歴史用語集の解説

心学

京都の石田梅岩[いしだばいがん]がおこした庶民教育で、生活の道徳を身近な例えやわかりやすい言葉を使って説き、弟子たちによって全国に広められました。

出典|ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版の解説

しんがく【心学 Xīn xué】

中国思想史には,禅心学と陸王(陸象山と王陽明)の心学とがある。心,学の字は先秦の古典にすでに多くみられるが,心学と一語として使用されたのは仏教が中国に渡来してから以後のことである。当初,戒・定・慧の三学の一つとして,戒学,慧学に対する定学=心三昧の学というほどの意味であった。仏教が中国伝統思想と対決して禅心学が形成された。ここではもはや心三昧の学ではない。人間存在の全分を一心にかけ,既成のいっさいの教義や,伝統的規範から自由になって,心に転迷開悟決定的契機をつかもうとする。

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大辞林 第三版の解説

しんがく【心学】

心を修養する学問。儒教のうちで、内面的な心を重視する陸象山・王陽明などの学問。
江戸時代、享保年間(1716~1736)に興った庶民教育思想。儒・仏・神の三教を混融し、平易な道話によって道徳の実践を説いたもの。石田梅巌を祖とし、手島堵庵・中沢道二・柴田鳩翁らに受け継がれて全国に普及した。石門心学。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の心学の言及

【心学早染草】より

…悪魂のしわざによって放蕩したことから勘当され,盗賊にまで落ちたが,善魂の勢力挽回によって教化されるという,黄表紙としては理屈くさい作品であるが,善悪の魂の争闘と,理太郎の行動とを二重の画面にあらわしたおもしろさで好評を博した。江戸における中沢道二の心学の流行をとり入れ,寛政改革の時代的風潮に応じようとした作者の機敏さもうかがわれる。この善玉悪玉の趣向は,以後小説にも演劇にも多く模倣された。…

【石門心学】より

…石門とは石田梅岩の門流という意味である。心学という言葉は中国で使われ,日本でも近世初期から《心学五倫書》などの書物に使われているので,石門という文字をつけて区別した。商家に奉公しながら儒教を学んだ梅岩は,1729年(享保14)京都で町人を集めて聴講無料の講釈を始め,広く庶民に道義を訴えて,日本における社会教育の始祖となった。…

【寄席】より

…寄席の経営者は〈席亭(せきてい)〉と呼ばれた。江戸の寄席は,天保の初めごろには銭湯や髪結床なみに数が多かったが,〈天保の改革〉で1842年(天保13)以降,わずか15軒に減り,演目も神道(しんとう)講釈,心学,軍書講釈,昔咄の4種ということで営業を許可された。しかし,民衆の要望が強かったために,その後,ふたたびしだいに盛んとなり,安政年間(1854‐60)には〈はなしの席〉が172軒になった。…

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