唯一神道(読み)ユイイツシントウ

デジタル大辞泉 「唯一神道」の意味・読み・例文・類語

ゆいいつ‐しんとう〔‐シンタウ〕【唯一神道】

吉田神道よしだしんとう

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精選版 日本国語大辞典 「唯一神道」の意味・読み・例文・類語

ゆいいつ‐しんとう‥シンタウ【唯一神道】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆいいちしんとう」とも ) 神道一派儒教仏教教旨を混ぜず、純粋に日本固有の随神(かむながら)の道を主張するもの。室町末期に、吉田神社の祠官卜部兼倶が大成し組織化した。天児屋命の神宣に起こるとする。神道唯一教唯一宗源。宗源神道卜部神道吉田神道吉田流。唯一の神道。ゆいいつ。ゆいいち。〔唯一神道名法要集(1511頃)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「唯一神道」の解説

唯一神道
ゆいいつしんとう

吉田神道・卜部(うらべ)神道・元本宗源神道唯一宗源神道とも。室町末期に京都吉田神社の神官吉田兼倶(かねとも)が唱道した神道の一流派。本地垂迹(すいじゃく)説にもとづく両部(りょうぶ)神道に対して,唯一の神を主張。天地に先立ち,陰陽を超越する存在として神を位置づけ,森羅万象は神の所為であり,いっさいの現象は神道にかなうものであるとする。教義の重要部分を秘伝とし,伝授にあたってはいくつかの制限を設け,十八神道・宗源神道・神道護摩の三壇行事をたて,安鎮法などの諸法を行った。儒教・仏教・道教・陰陽道(おんみょうどう)などを融合した神道説として,後世に大きな影響を与えた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「唯一神道」の解説

唯一神道
ゆいいつしんとう

室町時代,吉田兼倶 (かねとも) により創始された神道説
吉田神道ともいう。本地垂迹 (すいじやく) 説や両部神道を排し,神こそ本地で仏を垂迹とする立場で,唯一なるものこそすなわち神であるという。伊勢神道の影響をうけている。その後吉田家は神職の大半を配下に置き,江戸時代には全国に勢力をはった。

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百科事典マイペディア 「唯一神道」の意味・わかりやすい解説

唯一神道【ゆいいつしんとう】

吉田神道

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「唯一神道」の意味・わかりやすい解説

唯一神道
ゆいいつしんとう

吉田神道

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「唯一神道」の意味・わかりやすい解説

唯一神道
ゆいいつしんとう

吉田神道」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の唯一神道の言及

【吉田神道】より

…室町時代後期に京都の吉田神社の神官吉田兼俱(かねとも)がおこした神道の一流派。兼俱自身は,元本宗源(げんぽんそうげん)神道,唯一宗源神道,唯一神道などと称したが,一般には吉田神道,卜部(うらべ)神道と呼ばれる。古代に神祇官の亀卜をつかさどった卜部氏は,平安時代には平野・吉田両社の神官となり,鎌倉時代には,《釈日本紀》の著者兼方,《旧事本紀玄義》の著者慈遍をはじめ多くの学者を出し,吉田・平野両流ともに古典研究の家として認められた。…

※「唯一神道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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