理性概念(読み)りせいがいねん

精選版 日本国語大辞典 「理性概念」の意味・読み・例文・類語

りせい‐がいねん【理性概念】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Vernunftbegriff の訳語 ) カント哲学で、いかなる経験にも与えられず、経験を超越しており、理性うちにのみ根拠をもっている、たとえば「経験の絶対的全体」「自由」「神」「不死」などの概念。これらを経験をこえて超越的に使うと、二律背反が生じるが、認識過程の最高の統制原理として使うと、学問的に価値があるとした。理性観念、純粋理性概念、先験的イデーなどともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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