瑞岸寺(読み)ずいがんじ

日本歴史地名大系 「瑞岸寺」の解説

瑞岸寺
ずいがんじ

[現在地名]神岡町殿

殿との集落の一段高い保木戸平ほきとびら山麓高台に位置する。殿秀山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊聖観音。「飛州志」は天文四年(一五三五)江馬氏一族九右衛門某の中興と記す。古くは安国あんこく(現国府町)の末であったことが、明徳三年(一三九二)の同寺開山瑞巌和尚坐像胎内墨書により明らかにされた。江戸中期まで安国寺との交流が続いたようだが、以後妙心寺末に至る経緯は詳らかではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の瑞岸寺の言及

【神岡[町]】より

神岡鉱山の発展とともに歩んできた町で,鉱山の開発は16世紀末金森氏によってなされ,明治期に三井系の経営となって今日の隆盛をみたが,富山県神通川下流域でのイタイイタイ病問題も起きている。瑞岸寺の薬師堂は重要文化財,北端の県境にある横山楡原衝上断層は天然記念物。【上田 雅子】。…

※「瑞岸寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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