瑶珞(読み)ようらく

精選版 日本国語大辞典 「瑶珞」の意味・読み・例文・類語

よう‐らくヤウ‥【瓔珞・瑤エウ珞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 珠玉貴金属を編んで、頭・首・胸にかける装身具仏菩薩などの身を飾るものとして用いられ、寺院内でも天蓋などの装飾に用いる。もとインドの上流階級の人々が身につけたもの。
    1. [初出の実例]「后亦夢瓔珞。居五六日」(出典:日本文徳天皇実録‐嘉祥三年(850)五月壬午)
    2. 「二仏の並び座す瓔珞(ヤウラク)を、暁の風に漂はせ」(出典:太平記(14C後)二六)
    3. [その他の文献]〔南史‐林邑国伝〕
  3. 洋風建築の軒先につける垂れ飾りの板。
  4. ( から転じて ) 着物の裾などから垂れ下がるぼろや、天井にぶら下がる煤などをいう。
    1. [初出の実例]「さまさまにやうらく下るけぶり出し」(出典:雑俳・うき世笠(1703))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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